といってもオレじゃあない。
キングだ。
昼過ぎ入電アリ。旭川決定…
なんだか実感がわかないなぁ。
まだ日にちがあるからだろうか。
オレの函館転勤のときを思い出してみる…
何処かへ転勤することは決定していた。
それが何処なのかはずっと解らなかった。
突然その日はやってきた。
「ハコダテだ。」
なんのことか理解するのに数分かかった。
というよりハコダテに住む自分をイメージできなかった。
一週間で荷造りと手続きを済ませなければならなかった。
たくさんの人へお別れの挨拶をした。
キングとのお別れは今思い出しても苦笑いするようなものだった。
お互い色々あったからな(笑)
函館に向かう車中で漠然とした不安にかられた。
オレがオレの友人達の記憶から少しづつ風化するのではないかという不安だ。
函館に着いてもその不安は増長するばかりだった。
オレのいない札幌では、いままでと何ら変わることなく楽しくやっているんだろうと…。
初めて就職したときと函館に転勤になったときの寂しさったらなかったな。
キングへ。
鞄はいまでも大事に使ってるぞ。